にゃん太郎の病気
猫の病気についてのあれこれです。
・猫白血病ウィールス感染症
この病気が猫の伝染病として立証されたのは1964年のことですが、猫にリンパ肉腫や白血病(血液のガン)を起こさせるので、ガン・ウィールス(腫瘍ウィールス)として注目され、医学と獣医学の両面から広範な研究が行なわれた結果、最近ではきわめて詳細な病態が判明してきました。
【症状】
リンパ肉腫や白血病を起こす致命的な伝染病としてクローズ・アップされましたが、この症状がすべてではなく、ウィールスは猫に侵入すると、リンパ節や扁桃(腺)で増殖した後に血液中に入り、全身にばらまかれます。
半数以上の猫は抗体ができて、ウィールスを押さえ込んでしまいます。
しかし5~30%の猫はウィールスが骨髄内細胞に入って増殖するために感染が持続し、血液中はむろんのこと膵臓や唾液腺、気道や口腔、消化管などの上皮細胞にウィールスが入り込み、ウィールスを排出するようになります。
このような状態になると、猫は抗体の産生が妨害されるために、いわゆる後天性免疫不全(エイズ)となり、貧血、白血球減少、腎臓病(糸球体腎炎)、ロ内炎、歯肉炎、外耳道炎、腸炎などが慢性化したり、悪化することが多いのです。
そのため他のウィールス病、たとえば伝染性腹膜炎などを併発することもあり、2年以内にほとんどの猫が死亡してしまいます。
東京地区での調査(1981年)によると、猫の血液検査で約5.6%にウィールス陽性が見られ、陽性猫の死亡率は、陰性猫の6倍にも達していることがわかりました。
さらに、動物病院でさまざまな病気で死亡した猫のうちの40%が白血病ウィールス陽性であったことが証明され、かなりの猫がこのウィールスの感染を受けていることが解明されています。