にゃん太郎の病気 3
・ヘモバルトネラ症(猫伝染性貧血)
猫の激しい貧血を伴う病気のうち、ヘモバルトネラという名前の病原体(ザケッチア)によって起きるものが解明されたのは、1953年(アメリカ)のことです。
ウィールス性の伝染病のように、次々に感染するものでなく、この病原体を体内に持っていても症状が現われないこともあり、他の病気に伴って発症する場合もみられます。
またヘモバルトネラの中に病原性の強いものと、弱いものの2種類があるともいわれています。
【症状】
急性の症状は食欲不振、元気喪失、体重の減少、発熱(感染例の半数ぐらいにみられ、病状進行に伴って体温が低くなることも多い)、貧血や脾臓の腫大がみられ、貧血は、口腔の粘膜、舌、目の結膜が白っぽくなることで判定できます。
慢性の例では、これらの症状がじょじょに現われ、黄疸になることもあります。
【原因】
リケッチアであるヘモバルトネラが、赤血球表面に増殖し破壊するために貧血が起こります。
感染経路については、まだはっきりしていない点もあり、ノミなどの吸血寄生虫が感染源として疑われています。
【手当】
他のウィールス病と異なり、ヘモバルトネラには有効な抗生物質があるので、症状が進行しないうちで
あれば回復の見込みは充分あります。
しかし、猫白血病ウィールス感染症のような病気と合併した場合には、治療が困難なこともあり、長期にわたって家庭での看護が必要で、他の伝染病と同様に体力保持につとめます。
【予防】
予防ワクチンはありません。
血液検査でヘモバルトネラが陽性の猫は、外見上健康であっても、出産時に子猫に感染する例が多いので繁殖は見合わせます。