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ガムの歴史 アーカイブ

ガム業界浮沈とロッテ・・・その1

昭和25年は原料情勢も落ち着いてきたのか、森永製菓や明治製菓などの菓子大手業者がチューインガムに進出、あるいは製造を再開してきます。

ロッテもこの年は講和条約記念の「コーワガム」や「クリスマスガム」「正月ガム」など新製品の発売ラッシュで応えました。

しかし翌昭和26年にはガム界を不況が襲います。

ロッテの社史によれば、「一般経済界では朝鮮の特需景気で息をついたのであるが、製菓業界では砂糖の値上がり、大企業の攻勢による競争激化によって倒産が続出しました。また他業種へ転業するものもあった。同業者の多くはこの不況に耐えかね、あるものは倒産し、また他の業者はチューインガムに見切りをつけ、他業種へ変換していった。一時は400軒を超えるほどの勢いだったガム製造業者も、残ったのはわずか50-60社に減り、東京に於いては生産を続行していたのはロッテをはじめとして僅か数軒という惨状であった」といいます。

そういう中で同年5月にはロッテは5円売の、味風船ガムを新発売したのでした。

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ガム業界浮沈とロッテ・・・その2

風船ガム製品は甘味原料としてサッカリンやズルチン、あるいは水飴などは一切使用せず、全部砂糖を使って製造したものであった。

圧倒的な人気で迎えられたのはいうまでもありません。

ここにも『本物志向』が見えました。

続いて5円売のベースボールガムを発売しました。

この製品は三角形包装で台紙張りであったが、景品として、ホームラン大当たり、ヒット小当たりを組み込んで発売したので、くじが大好きな子供たちの人気となりました。

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ガム業界浮沈とロッテ・・・その3

ロッテが他社製品からの攻撃にどういう手段をとったかは昭和26年10月に新発売した製品の数をみてもわかります。

9月に新発売した2製品に加えて、10月だけで4種類もの新製品を発売したのでした。

(1)ひねり包装した化粧箱入り風船ガム

(2)2円売り連続当たリガム

(3)タブレット2円売ガム

(4)マンガガム(2円)である。

特にタブレットガムの包装はキャラメルの自動販売機を応用したもので、生産量は当時の手包装とは比較にならないほど能率化されました。

マンガ入りのガムは当時としては最も斬新なアイデアにあふれたものであり、現在のロッテがまんがやアニメキャラクターのフーセンガムを発売しつづけている源泉をここに見る事ができます。

クロロフィルをガムに使用・・・その1

昭和27年、ロッテは「グリーン風船ガム」を発売しましたが、これは日本チューインガム史に欠かすことのできない製品です。

クロロフィル(葉緑素)は、アメリカにおいては太平洋戦争前から化粧品やジュースや菓子類の着色剤として広く使用されていました。

太平洋戦争中は、アメリ力将兵が外傷をいやす効果があることを知51、外科方面にさかんに利用していたといいます。

重光は以前から化粧品を製造していた関係もあって、クロロフィルの効用に注目していました。

そこで殺菌作用と臭気を消す作用をチューインガムに応用するに思い至りました。

その研究の結果、完成したのが葉緑索入りの「グリーン風船」でした。

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クロロフィルをガムに使用・・・その2

日本で葉緑素をチューインガムに利用したのはこれが最初のことです。

クロロフィルは桑、ほうれん草などの乾燥植物にアルコール等を加え、よく擾絆し、抽出後、水で数日洗浄して、減圧下で水分を除去し粘稠様のクロロフィルペーストを得る。

この後、葉緑素の口中の臭気を消す作用や、虫歯予防の効果を利用した歯みがき粉やガムが出現し、『グリーン全盛時代』を招きます。

ライオン歯磨とサンスターの間でグリーンの商標権問題で争ったのはこのブームを背景にしてだそうです。

しかし、グリーン万能時代をつくったのは「グリーン風船」なのです。

2月、「宝島5円」を発売しました。

これは即決式当たりクジー5個を組み込んであって、子供たちの間では海賊ガムまたはバイキングとも呼ばれ、非常な人気を獲得したといわれています。

「天然チクルガム」を発売・・・その2

10月には「スペアミントガム」の発売へと続く(長らくミントガムとして親しまれてきましたが、先頃「ミントブルー」と交代してその幕を閉じました。

子どもの風船ガム市場を席巻したロッテが「板ガム」の生産を開始しました。

このときから、日本におけるチューインガムの製造法は二つの大きな流れをもつようになりました。

すなわち一方はロッテが開発した天然チクルを主体とする製造法であり、他方はハリスを中心とする酢酸ビニールによるチューインガムの製造法です。

ロッテが天然チクルに固執したのは、ガムは『噛み心地』が主体とならねばならないからでした。

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